スキージャンプW杯 蔵王大会

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世界各地で行われる、スキージャンプのW杯が山形県クラレ蔵王シャンツェで開催された。

1月17日(金)から1月19日(日)の3日間で個人戦2試合と団体戦1試合が行われた。

 

結果は。

 

個人戦 第6戦

 

優勝:ピンケルニッヒ選手(オーストリア

準優勝:高梨選手(日本)

3位:ヘルツル選手(オーストリア

 

団体戦

 

優勝:オーストリア

準優勝:日本

3位:ノルウェー

 

個人戦 第7戦

 

優勝:ピンケルニッヒ選手(オーストリア

準優勝:ケルツル選手(オーストリア

3位:ルンビ選手(ノルウェー

 

オーストリア勢の強さが目立った大会。

 

団体戦においては、他のチームが4人飛んだ合計点より3人のオーストリアチームの合計点が上回るという異常事態。

 

優勝の行方は?というよりオーストリア選手のジャンプに注目が集まった。

 

しかし、地元日本勢も感動を与えてくれた。

 

団体戦で、ノルウェーの4人目のルンビ選手が大ジャンプをし、初めて4人目を任された勢藤選手が大ジャンプをしないと表彰台も危うい状況で最高のジャンプを見せてくれた!

 

結果、準優勝を勝ち取った。オーストリアがちょっと抜けているのでこの準優勝というのは非常に価値があると思う。

 

高梨選手、伊藤選手といった表彰台や優勝を期待されている選手が今ひとつ自分のジャンプができてない中で、団体戦というチームとして戦ったときの日本人の強さを見せてくれた気がする。

 

ルンビ選手もW杯の第1戦と第2戦で連勝して以来勝ちがなく、苦しいシーズンを送ってる中での大ジャンプは見事だったけど、それを見た後に臆する事なく集中した勢藤選手は本当に格好良かった!鳥肌が立った!

 

高梨選手や伊藤選手が上位にいくことが多く注目も集めているが、団体戦で一緒に戦った丸山選手、勢藤選手もそのふたりに劣ることなく輝いていた。

 

同じ競技をやっていても、所属が異なれば一緒に練習する事も、試合以外で会う事もあまりないと思うが勢藤選手のジャンプの後に4人で抱き合った姿は本当に感動的だった。

 

昨年までは、日本人同士であっても敵という感じに見えていたけど、この団体戦の後の個人戦第7戦では日本人同士の距離がすごく縮まってるように感じた。

 

通常は個人競技なので仲良しが良いか悪いかは分かりませんし、あくまでもテレビ観戦での印象ですので、その辺はご了承ください。

(普段から仲良しかも知れませんが!?)

 

 

それにしても、オーストリアは凄い!

 

第6戦・第7戦と個人戦連続優勝を果たしたピンケルニッヒ選手は第5戦から3連勝中、団体戦でのジャンプでも別次元で敵なしと言った感じ。

 

ピンケルニッヒ選手は31歳と、年齢的に見ればベテランといったところかと思いますがまだまだ成長している。

若い世代も伸びてきていてしかも何人もいる。

 

4人対3人で勝ってしまうのも頷ける。

 

W杯個人戦7戦終わって、5戦がオーストリア勢の優勝。

 

個人戦

第1戦 ルンビ選手

第2戦 ルンビ選手

第3戦 ケルツル選手

第4戦 クラマー選手

第5戦 ピンケルニッヒ選手

第6戦 ピンケルニッヒ選手

第7戦 ピンケルニッヒ選手

 

オーストリア勢は第3戦から5連勝中。

 

第7戦で優勝争いをしたのが、第3戦で勝っているケルツル選手だったけど、最後のピンケルニッヒ選手のジャンプ次第では本人に優勝の可能性があったのに、ピンケルニッヒ選手が着地した後すぐに駆け寄って抱き合った姿は印象的だった。

 

自分が勝とうが相手が勝とうが、オーストリア勢ならそんなことは関係ないといった感じ。これがオーストリアチームの強みなのだろう。

 

ピンケルニッヒ選手とケルツル選手は普段から姉妹のように仲は良いらしいが、表彰式を待つ笑顔のふたりに対して、暗い表情でひとり立っているルンビ選手、なんとも言えない光景。早く復活してほしい。

 

 

ケルツル選手はまだ22歳で、第6戦も3位に入っているし、総合の順位でも3位なので今後楽しみな選手。

 

高梨選手、伊藤選手やノルウェーのルンビ選手が復活してこないことにはいつまでもオーストリア勢の躍進が止められない、奮起を期待したい。

 

ちなみに、ルンビ選手が総合1位で、高梨選手が4位、伊藤選手が9位。

 

団体戦で一緒に戦った、丸山選手が15位、勢藤選手が18位。

 

個人的には、1位・高梨選手、2位・ケルツル選手、3位・伊藤選手という表彰台を見たい。