全豪オープンテニス 2020 女子決勝
女子 決勝
ソフィア・ケニン選手(アメリカ) 対 ガルビネ・ムグルサ選手(スペイン)
ソフィア・ケニン選手 優勝!
21歳の新鋭ケニン選手がグランドスラム初タイトルを獲得。
準決勝で地元オーストラリアの世界ランキング1位アシュリー・バーティ選手を完全アウェーの中下し、勢いそのままにグランドスラムの優勝経験者でもあるムグルサ選手をも下した。
試合は、
4−6
6−2
6−2
セットカウント1対2でケニン選手勝利。
感情を表に出すケニン選手に対して、冷静に受け止めはじき返すムグルサ選手、対照的な二人の対戦だったが、ケニン選手の引き出しの多さとチェンジオブペースのうまさが際立った。
ケニン選手の1stサービスの確率も74%と高く、一方ムグルサ選手はダブルフォルトが8本と多く、サービスでも明暗を分けた結果となった。
ムグルサ選手は、2016年の全仏オープンと2017年のウインブルドンに勝利しており、グランドスラム2勝している。その2017年にはシーズン途中で世界ランキング1位になった事もある実力者(2017年最終的には2位)。
その後は成績が伸びず、昨年の世界ランキングは36位にまで後退し、今大会もノーシードでの戦いになった。
年齢的にもまだ26歳と老け込む歳ではないので、今回の準優勝をバネにまた世界ランキング1位に返り咲けるよう頑張ってもらいたい。
優勝したケニン選手は、21歳とは思えないほど技のバリエーションが豊富。準決勝の完全アウェーの中で勝利したように精神的にもタフ。
感情をあらわにするシーンはよく見かけるが、プレーがその感情に左右される事なく自分をコントロールできている。若いのにすごい。
テニス界の女子は男子と違い大会ごとに優勝者が変わるし、若い選手もどんどん出てきているから面白い戦いが続いていく。
この大会後に発表された世界ランキングで、優勝したケニン選手は15位から7位に順位を上げ、準優勝のムグルサ選手も16位まで順位を上げてきておりトップ10入りも目前。一方、日本人トップの大坂なおみ選手は順位を6つ下げ10位に後退した。