全豪オープンテニス 男子
セミファイナル ①
7−6
6−4
6−3
で、ジョコビッチ選手の勝利!
この一戦は、結果だけみるとセットカウント3−0でジョコビッチ選手の圧勝のように思われるが、非常に内容の濃い良い試合だった。
見た目にはフェデラー選手のペースで試合は進んでいるが、ジョコビッチ選手も完全に流れを渡さない。
息を飲む展開。
ジョコビッチ選手は途中フラストレーションを爆発させるような場面もあってイラついてる感はあったが、流石に自分を立て直すのが上手い!
次のゲームではいつものジョコビッチ選手に戻っている。すごい。
この気持ちの変動でも大きく崩れず一進一退の攻防。
38歳のフェデラー選手も、右足の付け根に不安を抱える中での試合だったけど、集中力が途切れることなく、ライバル同士らしい好ゲームとなった。
ただ、やっぱりジョコビッチ選手はこのポイントというところはギアと集中力を上げて絶対に取っていた、その差が勝利に結びついた。
ジョコビッチ選手が、優勝決定戦でどんなプレーを見せてくれるのか今から楽しみ。
もうひとつ、書いておかなければいけないことが…
(というかこっちがメイン)
それは第2次ラウンドの、ナダル選手対デルボニス選手との一戦で、ナダル選手の打ったボールがボールガールの右頬に当たってしまった!
100kmを超えるスピードで打ち合うボールを、まともに顔面で受けてしまった。
相当痛かったはずなのに、蹲ることなく自分の仕事を全うしようとしてた!
感動以外の何物でもない!
素晴らしい。
さらに、ナダル選手がそのボールガールに駆け寄って言葉をかけた。これだけなら他の選手でもあることだとは思うけど、その後左頬にキスをするおまけ付き、なんてオシャレなんだろう。
ナダル選手といえば、現在世界ランキング1位。
力も技と精神力を持ち合わせていないとトップに登りつめることはできないのに、そこに優しさを兼ね備えたまさに世界ナンバーワンのプレーヤーと言える。
試合終了後もう一度ボールガールのところに向かい声を掛け、自分の使っていたバンダナを差し出した。
心が熱くなる思い。
さらに後日、ボールガールが家族との食事中?にナダル選手が現れて談笑するシーンも…
熱くなりすぎて審判に文句を言ったり、道具を投げつけたりする選手もいますが、本来持っているスポーツの素晴らしさはこういうところだと思います。
今大会は残念ながら準々決勝で敗退し去っていったが、あの出来事は消えることはないだろう。
ナダル選手 素晴らしい!