全日本卓球選手権 男子シングルス 準決勝・決勝
世界ランク5位の張本選手を誰が倒すのか注目が集まるが、張本選手自身昨年のこの大会で準決勝で敗退し悔しい思いをしているので、優勝への意気込みは並々ならぬものはあると思います。
そんな、張本選手を破ったのは、決勝戦での宇田選手だった。
18歳の期待の若手の一人が栄冠を手に入れた。
宇田幸矢選手 優勝 おめでとう!
試合は
準決勝
張本智和選手 対 戸上隼輔選手
① 11−4
② 9−11
③ 7−11
④ 7−11
⑤ 11−7
⑥ 11−8
⑦ 11−9
16歳対18歳というフレッシュな対戦となったこの試合、先に張本選手が1ゲームを取り世界ランク5位の実力を見せつけるかと思われたが、そこから戸上選手が3ゲーム連取。
勝負は決まったかに思えたが、4ゲーム目後半からギアを上げた張本選手が接戦を制した。
戸上選手は実力もあるし、勢いもあったが最後は経験の差が出たようだ。
両選手共実力を発揮し、一球に懸ける思いを感じる素晴らしい試合だった。
戸上選手はまだ高校生で、前日の男子ダブルスでも決勝まで進んでいて、東京オリンピック出場は叶わなかったが、これから卓球界を引っ張っていく一人であることは間違いないだろう!
張本選手は、昨年の壁を超えられてひとまずはホッとしている事だろう。
決勝では、更にギアを上げた張本選手を見せてもらいたい。
もうひとつの準決勝は
宇田幸矢選手 対 吉田雅巳選手
① 8−11
② 11−6
③ 11−8
④ 9−11
⑤ 12−10
⑥ 11−9
高校生対社会人の対決。
若い世代が卓球界を席巻してきている中で、中堅とし経験を活かしどう試合を組み立てていくか楽しみな一戦だったが、宇田選手の勢いが勝った。
3ゲーム目に吉田選手が追い上げていたので、そのままの勢いを保持しそのゲームをものにできれば試合展開は変わっていただろうけど、それを許さなかった宇田選手が一枚上手だったのだろう。
準決勝二試合とも、手に汗握る好ゲームで流石に勝ち残ってきた選手同士の試合は熱い。
決勝に駒を進めた両選手には、更に熱い戦いを期待したい。
決勝戦
張本智和選手 対 宇田幸矢選手
① 11−13
② 9−11
③ 11−8
④ 10−12
⑤ 13−11
⑥ 11−6
⑦ 9−11
決勝戦にふさわしい好ゲーム!
どちらの選手にも拍手を送りたい。
世界ランク上位の意地と東京オリンピックに出場できない悔しさとのぶつかり合い。
とても見応えがあった!
特に張本選手は、準決勝でも18歳の高校生との対戦、決勝も同じく18歳の高校生との対戦で、試合の勢い以上の勢いを感じていたのではないだろうか!?
それに真っ向から挑み、結果負けはしたけど堂々と戦った姿は本当に格好良かった!
今後の卓球界を引っ張っていくであろう三人の競演、素晴らしかった。
そこにただ一人割って入った吉田選手も、まだまだ世代交代は早いと言わんばかりの活躍で思わず応援したくなるプレイだった。
とにかく、日本の卓球界には可能性を感じる。